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初心者向け01
溶接入門
溶接入門コースでは、溶接の基礎知識・基本技能を学びます。
塾生は、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム材料の溶接について学習し、溶接機を使って製作を行います。
また、溶接工として就職を目指すための実践的な指導も行います。
現在第10期(2025年4月下旬開講予定)の新規塾生を募集中です。詳しくはこちら
溶接入門
(基礎習得コース)
コースプログラム
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講習01
オリエンテーション、安全講習、溶接体験初回の講習では、溶接作業で最も重要な安全についての講義を受けた後、「被覆アーク溶接」「半自動溶接」「TIG溶接」の3種類の溶接を体験していただきます。講習の最後には、宮本溶接塾で主に扱うTIG溶接で「メタルフラワー作り」などの作品を作ります。
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講習02 TIG溶接基礎
TIG溶接の基礎を学習します。TIG溶接機のセッティング方法を学んだ後、メルトランやビード置きの練習をしながら、溶融池の見方、トーチの角度、アーク長、溶加棒を入れるタイミングや量など溶接作業に重要な基本的動作を習得します。講習の最後には「溶接習字」に挑戦します。
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講習03 溶接理論
講義形式(対面もしくはオンライン)にて溶接を学びます。「溶接とは?」「溶接の強み、弱み」「溶接の原理」「溶接記号」「溶接材料」など溶接についての理論的な理解を深めます。溶接についての理論を実技に結び付けて捉えることで、溶接技能の効率的な向上を目指します。
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講習04, 05, 06 ステンレスTIG溶接
ステンレス鋼を使って「突き合わせ溶接」「かど溶接」「すみ肉溶接」といった基本的な継ぎ手の溶接方法を学びます。「仮止め(仮付け)」「ウィービング」「クレーター処理」などの実践的な溶接を習得し、現場での作業に不可欠な角パイプ、丸パイプつなぎ合わせにも挑戦します。
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講習07, 08, 09 アルミニウムTIG溶接
使用する材料をアルミニウムに変え、「交流TIG」「クリーニング作用」などアルミ材ならではの留意点を学習します。異なる金属材を用いることで、溶融池の見方、作り方が上達します。「パルス電流」の使い方など、より実践的な溶接技能についても学びます。
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講習10, 11, 12 卒業制作
受講生それぞれが卒業制作に取り組みます。受講生自身で制作物を決め、設計、材料選定、材料加工(切断、曲げ、穴あけなど)、溶接、仕上げまで行います。塾スタッフの職人が完成までサポートします。
料金
- 基礎習得コース
全12回(各回3時間) - 198,000 円
(16,500円/講座、税込) - 江戸川区内の中小企業様からの申し込みの場合「open_in_newものづくり人材育成支援事業助成金」の対象になる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
- 体験コース
不定期開催、1回3時間 - 16,500 円
(税込) - 4名以上の団体様で開催を承ります。
受講者の声
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荻澤 太知さん
(会社員)溶接とはジャンルの異なる金属加工の町工場で働いており、古い機械の修理が必要になると、溶接屋さんに依頼していました。修理、修復に役立つ技術であることは溶接の大きな魅力だと思います。自分でできるようになりたいと、ネットを検索して知ったのが宮本溶接塾です。カリキュラムがしっかりしていると感じて迷うことなく決め、それが大正解でした。
溶接はやってみると奥深く、想像よりむずかしく感じることも少なくありませんでした。独学ではなかなか身につかなかったと思います。卒業時には廃材で椅子を製作しました。座り心地が最高かはさておき(笑)、椅子としての機能は果たしており、一緒に仕事をしている父にも、「お前にしてはできてるじゃないかと」と褒められました。今後溶接を機械修理に役立てたいですし、仕事以外でも、甥っ子、姪っ子とものづくりをしてみたいです。 -
Nさん
(会社員)溶接には、ライブなどのステージセットを作る会社に所属していたとき、隣の部署での作業を目にして以来ずっと興味がありました。扱った経験がある木や樹脂と掛け合わせると、ものづくりの幅が広がる技術でもあるので、できるようになりうれしいです。
簡単そうに見えていたこともそうではなく、まずプールが見えずに苦戦しました。そのプールはある日休憩後に、突然見えるようになりました。すみ肉も溶かしすぎてうまくいかなかったのですが、一つひとつ丁寧に教えてもらいできるようになりました。卒業製作のステンレス製の二つの椅子は自宅で愛用しています。まったくの初心者で、ちょっとできるようになったらいいな、くらいの気持ちでしたが、いまはもっと上手くなりたいし、資格も取りたい。やってみないとそんな気持ちにもなれなかったので、始めることは大事だと思います。 -
横島 敬子さん
(個人事業主)私も職業訓練校などで溶接の講師をしていますが、あまり使う機会がなかったTIG溶接を一度きちんと学びたくて、塾長を知る宮本溶接塾への入塾を決めました。被覆アーク溶接や半自動溶接とTIG溶接とでは使用する電流値が違い、別物という感覚を持っていましたが、やはりそうでした。自分としては、TIGらしい、繊細できれいな溶接をしたいのに、慣れた被覆アークや半自動での感覚がまさってしまい、ビード幅が広くなったり、熱を加え過ぎてしまうことがありました。わかっていてもなかなか思うようにならない。溶接の先輩からずっと聞かされていた、「薄板を制するものは厚板も制する」を再認識しました。
宮本溶接塾には溶接に限らずものづくりに詳しい講師の方もいて刺激になりました。溶接に筋力は関係ありません。鉄と鉄が溶融する美しさを、男女を問わず、ぜひ一度体験してもらいたいです。
卒業制作の例
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キックボード
素材:ステンレス
パイプを切り、曲げ、溶接してハンドルやフレームに。愛用していたスケートボードのデッキ(板)をキックボードのステップに再利用したアイデア作品。子どもと海辺を二人乗りするのが最高の幸せ。 -
アウトドアテーブル
素材:鉄
趣味のキャンプで使うテーブルを自作。
持ち歩きにも便利なコンパクトサイズ&組み立て式。安定して自立するよう設計も工夫しました。自作した愛着のあるテーブルで食べるキャンプ飯は格別です。 -
ワインホルダー
素材:真鍮
家族のリクエストに応えて難素材にチャレンジ。
サイズを決め、設計図を作り、材料取りから溶接、仕上げまで、塾長やスタッフのアドバイスを得ながら完成。
無事、家族にも喜んでもらえました。


