授業メニュー
初心者向け01
溶接入門
溶接入門コースでは、溶接の基礎知識・基本技能を学びます。
塾生は、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム材料の溶接について学習し、溶接機を使って製作を行います。
また、溶接工として就職を目指すための実践的な指導も行います。
溶接入門
(基礎習得コース)
コースプログラム
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講習01
オリエンテーション、安全講習、溶接体験初回の講習では、溶接作業で最も重要な安全についての講義を受けた後、「被覆アーク溶接」「半自動溶接」「TIG溶接」の3種類の溶接を体験していただきます。講習の最後には、宮本溶接塾で主に扱うTIG溶接で「メタルフラワー作り」などの作品を作ります。
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講習02 TIG溶接基礎
TIG溶接の基礎を学習します。TIG溶接機のセッティング方法を学んだ後、メルトランやビード置きの練習をしながら、溶融池の見方、トーチの角度、アーク長、溶加棒を入れるタイミングや量など溶接作業に重要な基本的動作を習得します。講習の最後には「溶接習字」に挑戦します。
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講習03 溶接理論
講義形式(対面もしくはオンライン)にて溶接を学びます。「溶接とは?」「溶接の強み、弱み」「溶接の原理」「溶接記号」「溶接材料」など溶接についての理論的な理解を深めます。溶接についての理論を実技に結び付けて捉えることで、溶接技能の効率的な向上を目指します。
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講習04, 05, 06 ステンレスTIG溶接
ステンレス鋼を使って「突き合わせ溶接」「かど溶接」「すみ肉溶接」といった基本的な継ぎ手の溶接方法を学びます。「仮止め(仮付け)」「ウィービング」「クレーター処理」などの実践的な溶接を習得し、現場での作業に不可欠な角パイプ、丸パイプつなぎ合わせにも挑戦します。
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講習07, 08, 09 アルミニウムTIG溶接
使用する材料をアルミニウムに変え、「交流TIG」「クリーニング作用」などアルミ材ならではの留意点を学習します。異なる金属材を用いることで、溶融池の見方、作り方が上達します。「パルス電流」の使い方など、より実践的な溶接技能についても学びます。
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講習10, 11, 12 卒業制作
受講生それぞれが卒業制作に取り組みます。受講生自身で制作物を決め、設計、材料選定、材料加工(切断、曲げ、穴あけなど)、溶接、仕上げまで行います。塾スタッフの職人が完成までサポートします。
料金
- 基礎習得コース
全12回(各回3時間) - 198,000 円
(16,500円/講座、税込) - 江戸川区内の中小企業様からの申し込みの場合「open_in_newものづくり人材育成支援事業助成金」の対象になる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
- 体験コース
不定期開催、1回3時間 - 16,500 円
(税込) - 4名以上の団体様で開催を承ります。
受講者の声
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木村 真有子さん
(会社経営。糀マイスター、国際唎酒師)金属製の産業部品を製造する会社を経営しています。商品化したい製品があり相談しようと宮本塾長を訪ねたのをきっかけに、自ら習得したいと考えるに至り入塾しました。以前は溶接で金属がくっつくのは当たり前という感覚でしたが、技術を知るにつれ、職人が生み出す尊い仕事だと実感するようになりました。ものづくりにおける視野が広がって、自社の技術についても、より深くお客様に説明できるようになりました。また、それとは別に、金属が溶ける様子を見るのが好きだという発見もありました。うまくいかないと憎らしいですが(笑)、溶けちゃった姿がかわいくも感じ、セラピーのようで和みます。
宮本溶接塾は、ロジカルな説明がわかりやすい塾長に加え、感覚的なところまでカバーして教えてくれるスタッフの中村さんが、大きな助けになりました。何より、とても楽しかったです。 -
篠原 直之さん(会社員)
電子、電気が専門で、通信機の仕事に長年携わりました。そこで使う電気は微弱で、いかに絶縁を保つかが問われます。火花や煙がご法度の我々の感覚では、TIG溶接で出すアークは“事故”なんです。そうした体にしみついた感覚が壁となって、独学では乗り越えられなかったと思います。
職人には「教えない、盗め」という文化がありますが、宮本溶接塾では基礎から段階的に教わることができ、「溶接中は何が起きているのか」のわかりやすい説明があるのがありがたかったです。お陰さまで溶接への免疫もできました。うまくいかない理由や解決法をその場で教えてくれて質問もしやすく、都度修正できるので上達も早くなります。こんなところは他にありません。自分は趣味の木工DIYの幅が広がったし、道具マニアでもあるので、工具の刃を変えたりと活用するのが楽しみです。
卒業制作の例
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キックボード
素材:ステンレス
パイプを切り、曲げ、溶接してハンドルやフレームに。愛用していたスケートボードのデッキ(板)をキックボードのステップに再利用したアイデア作品。子どもと海辺を二人乗りするのが最高の幸せ。 -
アウトドアテーブル
素材:鉄
趣味のキャンプで使うテーブルを自作。
持ち歩きにも便利なコンパクトサイズ&組み立て式。安定して自立するよう設計も工夫しました。自作した愛着のあるテーブルで食べるキャンプ飯は格別です。 -
ワインホルダー
素材:真鍮
家族のリクエストに応えて難素材にチャレンジ。
サイズを決め、設計図を作り、材料取りから溶接、仕上げまで、塾長やスタッフのアドバイスを得ながら完成。
無事、家族にも喜んでもらえました。


